ひまわり歯科|長岡市の歯科・歯医者 無糖でも歯が溶ける?酸性飲料と「pHタイム」の正体

ひまわり歯科ブログ

長岡市のひまわり歯科です。当院では、患者さまが本当に望む治療を提供したい、その思いに応えるために、日々診療を行っています。

無糖でも歯が溶ける?酸性飲料と「pHタイム」の正体

砂糖ゼロ=歯に優しい、は半分だけ正解。
pHが低い飲み物は、むし歯菌がいなくてもエナメル質を直接溶かす(酸蝕症)ことがあります。
だらだら飲みで口腔内が酸性に晒される時間=『pHタイム』を短くすることがカギです。
 
【ポイント】
・臨界pH:エナメル質はおおよそpH5.5以下で脱灰が進む
・多くの清涼飲料・果汁・レモン系はpH4未満で“歯に酸性すぎ”
・無糖でも酸が強ければ酸蝕症は起こる(むし歯とは別のメカニズム)
・対策は「何を飲むか」+「どう飲むか(pHタイムを短く)」の両輪
 

 
【今日からの実践チェック】
□ 酸性飲料は“食事中にまとめて”。だらだら・ちびちび飲みは避ける。
□ 最後に水を数口飲む、または無糖ガムで唾液を戻す。
□ 就寝前は避ける。唾液が減る時間帯は回復が遅い。
□ ストローで歯への接触時間を減らす。
□ 酸の後は20〜30分待ってから優しくブラッシング。
 
【よくある誤解】
・無糖なら安心:× 酸が強ければエナメルに直接ダメージ。
・炭酸水はすべて危険:△ 無香料炭酸は比較的安全域のものも(飲み方次第)。
・酸直後に磨けばOK:× 柔らかくなった表面を擦り減らす恐れ。20〜30分待つ。